日本百名山の旅5 北海道を代表する花の楽園 大雪山旭岳(2,291m)
皆さんこんにちは。山旅人の専属ガイド 津森 豊です。
おかげさまで山旅人は今年、開業18年。お客様よりアイデアを頂き、これまで山旅人で実施してきた日本百名山をシリーズで紹介させて頂いております。第5回目は北海道の中央、大雪山系旭岳。こちらのブログでは2015年、2019年に出発したツアーをご紹介します。
本土の中では2番に大きく、およそ菱形の形をした北海道。そのほぼ中央部に北海道の屋根と呼ばれる大雪山国立公園があります。道内最高峰の旭岳(2,291m)を主峰として黒岳へと続く大雪山連峰と、周辺に点在する日本100名山のトムラウシ山、十勝岳まで広大な範囲で山々が連なっています。アイヌの人々はこの地を「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼び敬ってきました。山上の大地には360°の大パノラマと高山植物の群生が広がり、なだらかで雄大な尾根には年中消えることのない大雪渓、天空に広がる湖、麓には美しい滝が流れ落ち、まさに神々の楽園です。
その他の過去に実施した大雪旭岳ツアーは一部を動画スライドショーでも公開中 動画視聴はこちらをクリック
登山コースが豊富なので、旭岳の往復や周回、黒岳との縦走、トムラウシ岳や十勝岳への縦走など、滞在日数や自分の体力、季節ごとの気候などに合わせて様々な山行計画ができます。麓の滝巡りなどの観光も織り交ぜながら大雪を楽しむのが特にオススメです。今回このブログでは初夏の旭岳から黒岳への縦走の様子をピックアップしてみました。そして、動画では逆に黒岳から旭岳に向かって縦走する様子をご紹介します。どちらに縦走しても素晴らしいコースですので是非両方御覧ください!
登りも下りも楽々ロープウェイを併用。旭岳ロープウェイの終着点 姿見駅(1,600m)を降りればすぐに花の楽園が始まります。雌阿寒岳同様、活火山の活動を横目に、よく整備された登山道を登り旭岳を目指します。
旭岳に近付くに連れ、灌木もなく地形的にも遮るものが全く無いため強風が吹き荒れることもしばしば。しばらくはお花畑ともお別れの時間です。
旭岳頂上にて絶景をバックにチーズ。2015年、2018年に登頂された皆様。ガイドはどちらも小林孝二さんです!
旭岳の下りは大雪渓歩きも楽しめ、その先にあるトムラウシ山へと続く広くて大きな尾根を眺めながら、なだらかなアップダウンを繰り返し黒岳を目指します。
トムラウシに向かって行くグループを発見。ガイド3名、お客様3名のパーティーでしたよ。無事トムラウシまで行けて楽しい山行になりますように♪
大雪山の花の咲き方を他の地域と比べますと、例えば花の山として知られる飯豊山や加賀の白山では、一区画に数十種類の花々がフラワーブーケの様に集められている咲き方をしていますが、ここ大雪山では同じ種類の花が絨毯を敷き詰めたようにどこまでも広くとことん咲いているという具合です。どちらの咲き方も素敵ですよね。是非その違いを見比べて頂きたいと思います。
黒岳からの下りも山上大地とはまた違った美しい花々の群生。咲く花の移り変わりをずっと楽しみながら行きましょう。
北海道では最もメジャーなエリアなので多くの旅行会社が手掛けていますが、コースによっては非常に距離が長く、天候が崩れると一気に登山の難易度が上がる場合があります。安全には十分に留意して、サポート体制のしっかりしたツアー内容、ご自身と気心の知れている、現地をよく熟知しているガイド&添乗員同行で行かれることをオススメします。
次回はトムラウシ山をご紹介致します。お楽しみに!