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ひとりでも多くの方に山を諦めてほしくない。新時代の登山ペースメーカー 豊田嘉英ガイド

今年の夏、立山連峰の縦走でご一緒した時に改めて「このガイドはすごい!」と感じました。
山の解説や登山のレクチャーはさらっと必要最低限ですが(そこが良いというのもあります)、お客さんの体力的負担を最低限に抑えるハイレベルなペースメーカースキルに感動しました。長年たくさんの方を案内されてきた杵柄なのでしょう。

豊田さんと私の出会いは25年前。当時豊田さんは立山連峰にある剱御前小舎の番頭さんで、新人添乗員としていろいろお世話になっていました。それから何年もたったある日、大キレットを通過して北穂高岳へと登る途中、ガイドをされている豊田さんと行き合いました。私は豊田さんが小屋を退職されガイドとなった事を知らなかったのでとても驚きました。

その出会いがきっかけで、当社のツアーも引き受けて頂き、始めて山旅人の旅にご一緒したのが初夏の鳳凰三山。正直、一緒に歩くまではガイドとして新人の豊田さんのペースやサポートに少し不安を感じていました。しかし、実際歩いてみると素晴らしいペースやサポートスキルをお持ちでとても驚きました。聞けば退職後、映画撮影のサポート経験を経て、富士山のガイドとして1シーズン毎日修行されたとか。富士山といえばスニーカーにビニールの雨具で参加される方が普通という驚愕の3000m峰。(実際にはほぼ4000mですが…)当社の様に山中2泊して、登山者のピーク時間を避けて快適に歩く行程ではなく、山中1泊や日帰りの定番的な行程を夏の間毎日ガイドされたそうです。皆様ご承知の通り富士山は登山の安全意識の低い(山を知らない方が多いので仕方ありませんが…)登山者も多く、ガイドの仕事としてはとても難しい場所。多くのガイドが敬遠する夏の富士山の仕事を自ら買って出て、体力的に不安のある方、装備に不備がある方を少しでも安全・快適・楽しく山頂へとお連れする為のペースや対応を研究されたようです。

その後、さらに多くの方を様々な山の頂に導いた経験をを重ねられ、今の豊田さんがあるのだと思います。
今、山旅人では「山旅人プラス」というシリーズ企画に力を入れています。例えば普段なら通過する山小屋に1泊するなど、行程にゆとりをもって山を楽しむ山旅シリーズです。その旅を楽しんで頂く為には絶対欠かせないペースメーカーとしてのスキル。皆様も一度、そんな旅を通して豊田クオリティの素晴らしさを体感してみませんか。

添乗員 堀祐希

豊田ガイド考案の新企画!動画をアップしました♪
剱岳の大展望 中山と巨大な立山杉鑑賞ハイク

来年行きたい方は今すぐ山旅人まで!
 
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