ツアーレポート

関西近郊の低山といえば長谷川豊ガイド

長谷川さんから
「播州赤穂を訪れるたび、遠くから気になっていた山がありましたので見てきました」
と報告がありました。さてさて、どんな山旅なのでしょうか。

~長谷川豊ガイドのレポートをご覧ください。~

尼子山。通称「赤穂富士」。

均整の取れた山容、岩峰の表情、歴史の気配。
今回は下見記録をもとに、山旅人通信としてご紹介します。

山容に惹かれる山
千種川沿いに立つ独立峰。遠目にも惹かれる姿と、近づくほど印象的になる岩峰。地質や歴史を知ると、さらに歩いてみたくなる山でした。

歴史を感じる登山道
尼子神社から静かな森へ入り、合目ごとに景色が変化します。戦国時代の痕跡や土地の記憶が残る歩きが楽しめます。

短くても満足感の高い山
行程自体は長くありませんが、急登や岩混じりの登山道が続くため、歩きごたえがあります。ゆっくり景色や休憩を楽しみながら歩くと、半日ほどでちょうど良い山歩きになりそうです。

山旅人目線で見ると
アクセス、行程、歴史、景観のバランスが良く、これから山歩きの幅を広げていきたい方にも親しみやすい候補になりそうです。冬季は下山後に坂越エリアの牡蠣を楽しむ組み合わせも魅力です。

かねてより播州赤穂の名峰「雄鷹台山」や「坂越アルプス」縦走などでこちらを訪れた際、その山容や岩峰の雰囲気、そして戦国大名「尼子氏」の名を冠していることから、ずっと気になっていた「尼子山」通称「赤穂富士」へ行ってまいりました。

千種川の東の際、JR赤穂線坂越駅の北東に位置する独立峰です。

行動予定

日帰り

山行:1:25
休憩:0:00
合計:1:25

距離:1.4km
登り:245m
下り:254m

行程
10:00 尼子神社(スタート)
10:55 尼子山
11:25 上高野登山口(ゴール)

始まりは「坂越駅」から。かつて播州赤穂へ至る街道が、この坂を越えたことから付いた名です。下車するといかにも播州といった低山の風景が広がります。

赤穂富士と称されるこの山容!どうです?これは登頂欲をそそる山ですよね。近づいて見ると山頂付近の岩々がまた何とも言えず…。これらの岩は流紋岩や溶結凝灰岩といったマグマ、火砕流の跡で赤穂コールドロンという大昔のカルデラ地形の中にあったそうです。それを聞くとさらにそそります!

麓にある尼子氏を祀る「尼子神社」から登山スタート!かなり雰囲気のある神社です。登山道はこんな感じ。わずかに踏み跡が残る静かな登山道です。戦国大名尼子氏は出雲を中心とした山陰の大名ですが、最大勢力時にここまで版図を広げたことがあります。ここは正にその証明ですね。

2合目!こちらの登山道には合目表記があるので目安になります。はげ山とは眺望が良さそうなので行ってみましたが全然「はげとうん」やないか!眺望もいまいち!

4合目に来ると一気に眺望が広がる。家島本島ですかね。

このあたりから登山道も岩とガレの荒々しさを見せる急登が続く!

8合目到着!眺望抜群で最高に気持ちもいい場所です。坂越アルプス越しに瀬戸内海と家島諸島、小豆島も良く見えます。

ここからはこのコース最大の難所、巨石が行く手を遮ります!!山頂の鳥居が見えてきました。

尼子山登頂!!

山頂には尼子神社の奥宮?と城跡の標柱。

なるほど。山頂には土塁や曲輪、削平地の跡が見られ、かつての尼子山城を彷彿とさせます。この瓦は神社のものか…。

下山は別の道を下ります。登りとはうってかわりめちゃ歩きやすい道!さくっと下山完了です。

編集後記

今回の尼子山で印象的だったのは、登頂そのものだけでなく、その土地の歴史や景色まで自然につながっていたことでした。歩いて終わりではなく、山と町を合わせて楽しむ。そんな山旅人らしい一日が似合う山だと感じます。