山頂で泊る 伯耆富士 大山
山旅人専属ガイドの津森豊です!今回は私を育ててくれた山、伯耆大山に行ってきました。今年は遅めの紅葉もここに来て一気に進み、素晴らしいブナの森の景色と展望を楽しみました!
地元ガイドが心を込めて案内する伯耆大山の旅
端正な山容が印象的で伯耆富士とも呼ばれ、古より山岳信仰の対象となってきた歴史ある伯耆大山。千年の時を経ても変わることのない大自然をゆっくりとお楽しみ下さい。この旅は大山を愛する二人の地元ガイド、津森豊ガイドと佐伯勇治ガイド中心となりご案内します。二人の熱い想いが込められた精いっぱいのおもてなしを致します。
令和元年に工事の為に閉鎖していた大山頂上の小屋が2年ぶりに再開しました。それにともない山旅人で長年大人気のコース「山頂に泊る伯耆大山」の募集も再開させて頂く事になりました。リニューアルした頂上小屋は従来どおり広くて使いやすく、もちろんトイレも綺麗になって快適です。日本海に日が沈む夕暮れ時、満点の星空、神々しい朝日を楽しむベースとして利用します。
ガイド:津森豊 現地ガイド:佐伯勇治さん 歩荷サポート:井上健志さん 添乗:浮田健一
参加者の皆様限定の写真ダウンロードサービスはこちらからどうぞ!
初日の午後から早速大山の裾野へ散策に出かけます。紅葉の進んだ森にて
キノコのお出迎え。キノコ観察会の散策です。
紅葉したブナの巨木が並ぶ森で沢山のキノコを観察しました!
初日の夕食は大山の宿坊 山楽荘さんに泊まって山菜精進料理をいただきます。大山は昔から土地が瘦せていて畑の出来ない場所なので山から山菜やキノコを採ってきて精進料理を作りました。江戸時代までは150軒を越える宿坊がありましたが、今では唯一精進料理を出してくれる宿坊となりました。
ご主人と女将さんが真心こめて作られた山菜精進料理です。
その時に採れた食材を使ってお料理しますので、毎回違う品を楽しませてくださいます。
翌朝、朝食を召し上がっていただいた後、登山準備を整えて山頂に向け出発です。
佐陀川源頭となる元谷と大山北壁。
江戸時代まで、大山寺奥の院(現在の大神山神社)に向かう参道は金門(禁門)を経て賽の河原を登っていくものでした。昔ながらの参道を進むと今でも江戸時代の建物が残され、神聖な雰囲気が漂っています。
私の大好きな森。400年を超える杉の大木とブナの極相林が混成して原生的な景観を生み出しています。
秋の植物。
私の大山登山オススメのルートは元谷から山頂を目指すコース。
地形のお陰で風から護られたブナの巨木の紅葉と急峻な斜面から見下ろす展望が魅力です。
ブナの紅葉と見下ろす元谷の景色は圧巻!
時間をかけてゆっくりゆっくり紅葉を楽しみながら登りましょう♪
6合目。森林限界を越え、
ここからは周辺の平野の大展望が開けます。私の家も見えますね~!あ、家族が洗濯物を干してる。
見下ろす元谷。登ってきたルートが見渡せるのもこのコース取りの魅力です。
さあ、山頂まであと少しですよ~。
頂上小屋に到着。歩荷とお泊りの準備で先行していた佐伯勇治さんとも会えました~。
大山山頂にてチーズ!
佐伯さんが準備して下さった、大山の天然キノコの数々をお鍋で美味しくいただきます!今日はお鍋のフルコース!!
皆様登頂おめでとうございます!カンパ~イ
夕食後は夕日が沈むお時間。この日の予報は夕方から晴れ。日中ずっと曇っていた山頂にも青空が。
冬を思わせる冷たい空気と逃げていく雲に夕日が当たり、周囲一面オレンジ色の夕日です!今まで見たことのないぐらい珍しい夕日でした!
夜は米子、弓ヶ浜の夜景と満点の星空。
朝は東の朝焼け、宵の明星と灯りが残る米子の市街地。
まったくもって素晴らしいお泊りでしたね~。
剣ヶ峰の右から登る朝日を拝んで、
今日も一日楽しい日になりますように!米子市街に伸びる影大山を見ながら下山です。
昨日よりも青空が多く、
太陽が紅葉の森を照らし、
清々しい景色を眺めながら下山しました。
私は丁度、秋の白神山地ツアーから戻ったばかり。西日本随一のブナの森も世界遺産の森と変わらないぐらい美しいことを再確認しました。
大山最古の寺院を訪ね、山楽荘に戻ってサプライズきゅうりを頂き、これで大山登山は終了。
伯耆富士 大山山頂泊を楽しむこのコース。津森が山旅人の社員時代から10年以上ずっと続いて、毎年春と秋に出発している素敵なコースです。山頂で泊まることによりツアーレベルも2~3程度の優しい登山になっています。大山の魅力を丸ごと楽しむ3日間。ご興味のある方は来年是非お待ちしています!津森