11月15日出発 いいところだけ歩く 晩秋の果無山脈縦走 1便目
山旅人専属ガイドの津森豊です!
ベテランガイドの小林孝二さんと一緒に晩秋の果無縦走に行ってきました。こちらは1便目の様子です。
和歌山県の竜神から大和十津川へと伸びる果無山脈はまさに紀伊山地最果ての地。林道が隣接しているので、最高峰の冷水岳をタッチして帰る登山者も多い場所ですが、この山の魅力はなんといっても落葉樹の森を歩く稜線歩きです。日帰りで縦走する事も出来なくはありませんが、かなりのスピードと体力を必要とする為、とても景色を楽しむ余裕はありません。そこでこの旅では山中に1泊し、2日に分ける事でゆっくりと紀伊山地の深山を満喫する事が出来ます。さらにテント泊なので、黄昏時の美しい景色の移ろい、手にとれそうな満点の星空、神秘的な朝靄の森もお楽しみ頂けます。特にお勧めしたいのはテント場の近くにある高台から見渡す夕暮れ時の景色。夕日の 逆光でシルエットとなる無数の山々と遠くにキラキラと輝く海面。きっと 太古の昔から繰り返されてきた風景を、今自分が見ているのだろうと感じる感慨深いひととき。さらにこの旅では縦走後、そのまま帰るのでは無く、名湯十津川温泉でゆっくりと山の疲れを癒やします。
ガイド:小林孝二さん サブガイド&添乗:津森豊 歩荷サポート:山旅人 浮田健一
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登山口に咲くリンドウ。果無山脈もすっかり晩秋の装いです。
2日間続けて晴れ予報。
成熟しきった美しい紅葉と十分に積もった落ち葉の森の縦走が始まります。
高圧鉄塔の1本もない山々が延々と見渡せます。
日が西に傾き、長くなった影と共に森を歩く。山中に泊まるからこそ見れる美しい光景です。初日4時間歩いた先に・・・
歩荷サポートで先回りしていたうっきーが、ばっちりテントの設営を完了していました。今日は落ち葉の絨毯の上に寝ましょ~。
夕食でご準備したのは山旅人自炊ツアー名物の屋久島鍋!そして十分に整ったお酒の数々で、
カンパーイ!たくさん食べて、ふっかふかの落ち葉の上に張ったテントでゆっくり眠って、明日もしっかり歩きましょ!
キリっと締まった早朝。日の出とともに出発です。
冷水山の山頂にて。雲海から顔を出す峰々の三座同定を楽しみます。
果無山脈の最高点、冷水山山頂にてチーズ!
果無山脈の中で一番美しい、なだらかで広い尾根をたっぷり楽しみます。
ここには落ち葉を踏みしめる音、風の音、皆様のワイワイ弾む声しかありません。
ブナの老木とキノコと苔むした森。
早朝から朝日の差し込む森。これも山中に泊まるからこそ見れる光景です!
熊野方面の雲海や、まだまだ残っている紅葉しきった木々、秋の雲をまとった空。
そして紅葉と峰々を見下ろしながら。
落ち葉目線の歩く姿も、倒木の上に座って一息ついている無造作なワンショットも素敵な絵になるのです。
立派なブナの森を超え、
石地力山山頂にてまもなく長い縦走も終わり。ずっとずっと歩いてきた冷水山、安堵山を振り返りながら。
最後は小辺路に合わさり果無集落へ。歩いた道のりは龍神村の登山口から十津川の果無集落登山口まで全長20km。大満足の2日間でした。
下山後、十津川温泉の素敵なお宿にてカンパーイ!皆様2日間の縦走お疲れ様でした!
果無山脈縦走は山旅人の開業当初から続く人気コースです。まだ歩いておられない方は次回是非ご一緒しましょう♪津森