日本百名山の旅2 世界遺産 知床半島に聳える 羅臼岳(1,660m)
皆さんこんにちは。山旅人の専属ガイド 津森 豊です。
おかげさまで山旅人は今年、開業18年。お客様よりアイデアを頂き、これまで山旅人で実施してきた日本百名山をシリーズで紹介させて頂いております。第2回目は北海道の東、世界遺産 知床半島の羅臼岳。こちらのブログでは2013年と2015年に出発したツアーをご紹介します。
知床半島は冬の流氷が運ぶ栄養分によって養われた豊富なプランクトンや、回遊してふるさとの川に遡上するサケなど、海の恵みが育てる動植物の生態系が他に類を見ないほど多様性に富んでいる半島です。この自然度の高さが評価されて2005年に世界遺産に登録されました。知床はアイヌ語で「地の涯(ちのはて)」。その名の通り日本に残された最後の原始郷です。この長い半島のほぼ中央部に位置する羅臼岳はその自然度を五感で感じることの出来る素晴らしい山。登山道では野生のヒグマの通った痕跡を見かけることもしばしばでこの地域に慣れた専門ガイドが野生動物に対する安全管理を行いながら登山ツアーをすすめます。
その他の過去に実施した羅臼岳ツアーは一部を動画スライドショーでも公開中 動画視聴はこちらをクリック
深い森と遅くまで残る残雪。羅臼岳へは往復10時間の長丁場です。
雪解け間もない場所から一斉に咲き誇る満開のお花畑。
羅臼平から上部に行くと知床硫黄山、知床岳へと続く山脈の景色と花々の景色がそれはそれは美しいです。
雄大な自然の風景をバックに歩くのは格別です。この時は写真中央付近の雪渓でヒグマがセリ科の植物を食べていましたよ。
写真左は2013年に登頂された皆様と小林孝二ガイド、右は2015年に登頂された皆様と山下ススムガイドです。
下山でも往復コースとは思えないほどまた違った景色が楽しめます。山好きの方には必ず行っていただきたい羅臼岳。人気の山なので多くの旅行会社が手掛けていますが、長い登山行程なのでサポート体制のしっかりしたツアー内容、ご自身と気心の知れている、現地をよく熟知しているガイド&添乗員同行で行かれることをオススメします。
次回は斜里岳をご紹介致します。お楽しみに!