9月27日出発 絶景 裏剱を望む仙人池
紅葉の剱沢から仙人池を経由し、黒部の大峡谷へ! 秀峰剱岳を様々な角度から眺めて歩く魅力ある縦走! 山岳の書籍には必ずといっていいほど紹介される定番のスポット、紅葉の仙人池。雪渓や岩場の通過が多く、さらに長丁場となるルートになりますが、裏剱を歩ききった人たちだけが味わえる感動と素晴らしい景色に価値があります。今年は剣沢の雪渓が少なく、足場のとても悪い夏道を通さないといけない状況にも関わらず天候は雨。ガイドや山小屋と相談しながらの慎重なスタートとなりました。
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天候を心配しながら紅葉の室堂平をスタート。
正面剱の展望はありませんが、雷鳥と紅葉に癒やされながら歩きます。
そして雨の中、剣沢の雪渓を下ります。
難易度が高くなる夏道。ひとつひとつの難所を慎重に通過。立山ガイドの若手、中村さんが安全にサポート。
明日は晴れてくれよ!
とても綺麗な石積みが印象的な真砂沢ロッジさん。ちょっとこの小屋については語らせて下さい!
剣沢を下り、小屋が見えて来た頃、雨にも関わらず小屋前からずっとこちらの様子を伺っておられる方がおられました。真砂沢ロッジの主人、坂本心平さんでした。到着したら私達をまずは乾燥室用のテントへと案内、そこには大量のハンガーと私達人数分のサンダル履きが揃えてありました。「まずは雨具や濡れたものをここへ干して下さい。後ほどジェットヒーターを入れますので」と笑顔で語る坂本さん。皆さんがひとしきりものを干したのを見計らって部屋へと案内してくれました。部屋はベニヤ板で間仕切りし、カーテンの付いた個室タイプの寝床に布団がセットされていて、さらに布団と同じくらいのスペースの荷物置きまでありとても快適。さらに各寝床に電灯もあり、共有のコンセントまで用意されていました。食堂にはお湯が用意され、いつでも温かい飲み物を頂けます。夕食、朝食ともにとても手の込んだ美味しいお料理で、お部屋、食堂、トイレ、どこもとってもお掃除が行き届いていて清潔。建物は古くて小さく、トイレや乾燥室も外。決して条件の整った施設ではありませんが、ここまで利用者目線で快適な小屋を作り上げた坂本さんに脱帽。私達山旅人もたくさん見習うべき点があると学ばせて頂きました。
厳しいルートを通過した後、とても満たされた気持ちになりました。どうしても混み合うこの時期。前後に泊る人気の山小屋さんでは、ある程度窮屈な思いをするのは仕方の無い事です。でもその合間にほっと一息させてもらえる素敵な山小屋、真砂沢ロッジさん。来年の宿泊も少人数制をとるそうなので、是非また利用させて頂きたいと思いました。
翌朝、やったー!晴天です(*^^*)
素晴らしい景色に癒やされて、険しい難所も、厳しい急登も苦になりません!
いよいよ旅のメインとなる仙人池へ
憧れの仙人池へ到着!
北アルプスを代表する美景。時間帯によって様々な表情を見せる仙人池。
小屋と満点の星空、そして剱岳のシルエット
そして登山者しか入る事の許されない山の秘湯、阿曽原温泉に泊り、スリリングな下ノ廊下、水平歩道へと縦走。
難易度が高いだけに、達成感もひとしお。充実した山旅となりました。
ご参加の皆様、本当にありがとうございました。またサポートして頂いた立山ガイドの中村さんをはじめ、情報を提供頂いた多賀谷ガイド、各小屋の方々に心より感謝。おかげさまでとても楽しい旅になりました。来年は最終日に宇奈月温泉か富山で1泊し、さらにゆとりある行程にアレンジする予定です。ご希望の方は今すぐ先行予約をして下さいね!
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添乗員 堀祐希 ガイド 中村俊啓さん(立山ガイド協会)