うっきーの但馬探訪(春編)をご紹介します!
うっきーの但馬探訪(春編)
皆様こんにちは。うっきーこと山旅人の浮田健一です。早いもので山旅人に入社してからお陰様で5年になりました。大阪生まれの私ですが、その土地の人々と自然に魅せられ、山旅人に入社するまで住んでいた但馬は私にとって第二の故郷。これから春夏秋冬、但馬の魅力を伝えていきたいと思います。皆さん、ぜひ御覧下さい。
山旅人に入社するまでは第二の故郷但馬でスキー場や植物園など、自然に関わる仕事をしていました。但馬は兵庫県最高峰の氷ノ山(1,510m)を筆頭に神鍋山、蘇武岳、扇ノ山など県を代表する山々に囲まれ、冬の日本海の厳しい気候の影響を受ける県下有数の豪雪地帯で、山口県の下関から京都市までをつなげる国道9号線の中で最も標高が高い春来峠(431m)では多い年で3mの積雪があります。たとえば一般的な西日本のスキー場で言いますと普通は積雪期間の長い標高の高い場所にあるものですが、ここ但馬では国道とほぼ同じ高さにリフトの起点があり、各村の集落から氷ノ山や神鍋山などの山上に向かってスキー場が設置されています。このようなことから但馬の人々の生活環境そのものが深い雪の中にあるということがお解りいただけるのではないでしょうか。山々は多くの滝を作る豊富な雪解け水を有し、ブナやミズナラなどの広葉樹林を育み、美しい新緑と紅葉を演出します。そしてその中で地元の人々が営む自然と融合した生活。これこそが但馬の魅力だと私は思っています。この魅力あふれる但馬を山旅人のお客様にご案内したい!という想いを山旅人の仲間に伝えたところ、それは是非作ろう。と快諾を頂きこの但馬探訪が出来ました。
私の第2の故郷でもあり、但馬の仲間たちの大きな協力のおかげで作ることができた但馬探訪シリーズ。
2017年にスタートした但馬探訪(春編)の旅の思い出を写真と共にご紹介します!
但馬探訪は今まで沢山のお客様にご参加頂きました。山旅人の自社タクシー「さぽ旅号」を利用して少人数8名限定の旅です。
但馬に到着するとまずは、普段人の立ち入りが少ない地元民限定の自然環境でお茶をしながら、ツアーの流れをご説明します。
皆様にお見せしたい場所があまりにも多すぎるので、その中でも今はここが一番という行き先をツアー直前に厳選します。
そのために地元の仲間が協力してくれて、ツアーの数日前に事前調査を行っています。
まずこの場所は はるか昔、神鍋山の溶岩流により形成された二の滝。この奥の一の滝も巡りました。
こちらは神鍋の八反滝。
滝というと周囲が急峻なイメージがありますが、ここは滝の下が広く沢山の日光が差し込んで明るく、癒やしの空間が広がっています。
人工物がないのでずっと昔にタイムスリップした気分ですよ♪
但馬でも最奥の秘境にある裏見の滝へ。ここは小代地区にあり、小代は但馬牛の故郷でもあります。
新緑の森。ここも地元住民にしか知られていないシークレットな場所です。山野草の宝庫ですよ。
車から降りてすぐの場所にあるので知ってさえいれば誰でも気軽にこの雰囲気を楽しみに行けます。
皆さんはスプリング・エフェメラルという植物を指す呼び方をご存知でしょうか。
春の妖精という意味なのですが、このイチリンソウの群生はその呼び方にふさわしく雪解けすぐに芽が出て、花を咲かせ、種を作って地面に落とすと、1年の仕事を終え妖精のように消えてしまう…なんだかロマンチックですね。その活動期間はわずか2ヶ月。来年の春までこの植物に出会うことはありません。
自然探訪と織り交ぜて文化的な施設や名産品の生産所も訪ねます。ここは但馬の自然環境が育んだお酒を作る酒蔵。
兵庫県を代表するお酒でもありますのでご存じの方も多いのでは?日本酒はその地域の特徴を映し出す鏡と言います。
地元の美味しいものと美味しいお酒。旅の醍醐味ですね~♪
但馬の海、香住漁港。冬はカニで有名な場所ですが、年間を通して新鮮な日本海の魚介類を味わうことができます。
日本海に沈む夕日もとってもきれいです。ぜひ皆さんに見て頂きたいです。
香住漁港では寿司屋&旅館を営むこちらのお宿で、板前のご主人が作った懐石料理に舌鼓。
余談ですが、私 浮田は山旅人に入社した当初、エビ・カニアレルギーでしたが、最近なぜだか治りました。
これからはお客様にご心配をおかけすること無くご案内ができます(笑)。
豊岡市の来日岳から円山川沿いの景色です。一級河川が蛇行する大きな景色はなかなかのものですよ♪
但馬豊岡の名物といえば出石そば!これは絶対に外せません♪ このときは私が個人的に大好きなお蕎麦屋さんでお昼を頂きました。
あれ?写真に写ってる社長 堀祐希のサイズがデカい… 今ではすっかりスリムになり指導者並のダイエットマニアです。興味のある方は今度本人に聞いてみてくださいね(笑)。
日本のマチュピチュとしてテレビで放映され一躍人気になった竹田城。向かいの山から見るとその魅力がよく伝わります。
山々に囲まれた棚田へ。稲作文化の古き良き風景。なんだか懐かしい癒やされる風景ですね。
ハチ高原スキー場のグリーンシーズンはお花畑に。周囲の山々も展望できて開放感抜群です。
こちらは夏の鉢伏山頂上からの景色。対面には植村直己が愛した山、蘇武岳周辺です。
鉢伏山から眺める、兵庫県最高峰氷ノ山。
ツアーにスタッフとして同行してくれる私の仲間。地元但馬の良さを存分に語ってくれます。
例えば山旅人では鳥取県の大山(津森豊ガイド案内)や秋田県の白神山地(斉藤栄作美ガイド、佐々木伊作さん案内)の様な地域密着型ツアーを以前から沢山手掛けてきました。私も実際にそのツアーの添乗に出掛け、但馬ならどんなことが出来るかな?と長年考えてきました。各地を見聞してきた自分の経験を活かし、地元の仲間に協力をしてもらい、この但馬探訪が出来ました。きっと但馬らしさを存分に楽しんで頂けると思います。
写真の真ん中の方は地元観光局の渡辺さん。彼女もこのツアーの協力者の一人です。優しい人柄でお客様ともすぐに打ち解けちゃう素敵な方ですよ。
珍しい植物が咲いている場所に行きました。皆様夢中になって観察していますね~。何なのかはヒミツです♪
ヒミツです♪♪ が・・・、
ちょっとだけご紹介すると、ミヤマリンドウや
サンカヨウ。これらは代表的な豪雪地域の花ですが、他にも珍しい花々が沢山咲きますよ~♪
樹齢2000年は超えると言われているマザーツリー。なんだか神秘的ですよね。
私は山旅人に入社する前はこのマザーツリーを保護管理する但馬植物園で働いていました。
この周辺は私のお庭の様な感覚でご案内しますのでお任せください~。
こちらはハチ北高原にある旅館「さかえ」。
女将さんが地元の山で採った山菜を手間暇かけて調理した春の山菜懐石を楽しんで頂きます。
懐かしい味、優しい味、この山菜はこんな食べ方が出来るの~驚き!など、毎回皆様から沢山のいいねを頂いています。
私も毎回ここのお料理を楽しみにしていて、但馬探訪では絶対に外せない行き先の一つです。
梅花藻の白和え。春先に採る柔らかい梅花藻は絶品です。
採りたての山菜を天ぷらに。
こちらはいつも山菜料理を真心込めて作ってくれる女将のさかえさん。この地域でこの方の右に出る山菜料理人はいません!
ということで、今回ご紹介した行き先は(春編)の中でもまだほんの一部。その時ここが一番という場所をご案内する但馬探訪は二度と同じツアーはありません。
協力してくれる地元の仲間と、いつも但馬の魅力について語ります。私達自身、この但馬探訪のツアーづくりのための良い場所探しをとても楽しんでいます。
これからもご紹介できる素敵な場所をもっと沢山調査してお待ちしています。来年の皆様の行きたい場所に加えていただければ幸いです!浮田健一
次回は但馬探訪(冬編)をご紹介します!