ツアーレポート

上信越国境にそびえる日本百名山・谷川岳(標高1,977m)へ。険しい岩峰で知られる谷川岳ですが、今回はロープウェイと天神尾根を利用して山頂を目指します。澄み渡る秋空の下、山肌を彩る紅葉、遠くまで広がる山並み、そして刻々と表情を変える雲。秋ならではの美しさに出会う、心弾む山旅の始まりです。

谷川岳ロープウェイの土合口駅から、約15分で標高1,319mの天神平駅へ。標高差573mを一気に上がると、眼前には秋色に染まった山々が広がります。歩き始める前から、これから出会う景色への期待が高まります。

澄んだ青空に、穏やかな風。登山日和に恵まれ、気持ちのよい秋山歩きにワクワクします。

ブナの幹を伝う樹幹流を観察しながら進みます。赤や黄色に色づいた木々が青空に映え、足を止めて眺めたくなる秋の風景です。

熊穴沢避難小屋を過ぎると、岩場を交えた登山道に。足元の滑りやすい場所に注意しながら、一歩ずつ標高を上げていきます。登るにつれて視界が開け、山肌を彩る紅葉と雄大な稜線が励ましてくれます。

上信越の山々を見渡す絶好の登山日和。南には富士山、遠く新潟平野の先には弥彦山や角田山まで望め、澄んだ秋の空気が遠くの景色までくっきりと見せてくれます。

双耳峰の南峰・トマの耳(標高1,963m)に到着。山頂から広がる大パノラマに、ここまで登ってきた喜びがこみ上げます。

谷川岳の最高地点、オキの耳(標高1,977m)へ。岩稜の先に連なる山並みと、秋色に染まった斜面の眺めは格別です。みんなで一歩ずつ登り切り、達成感を味わいました!

多くの登山者が日帰りで訪れる谷川岳ですが、私たちは山頂近くの肩ノ小屋に宿泊。小さくても温かみのある、居心地のよい山小屋でゆったりと過ごします。山に泊まるからこそ味わえる、時間に追われない贅沢も山旅の楽しみです。

夕暮れとともに山の色が少しずつ変わり、空が茜色に染まっていきます。山小屋に泊まった人だけが出会える、静かで美しいひとときです。

翌日は霧雨に包まれ、山の表情は一変。雲が流れ、峰々が姿を見せたり隠したりする幻想的な景色に出会えました。晴天の大展望とはまた違う、しっとりとした山の美しさに感動です。

青空の下の紅葉、山頂からの大展望、夕焼け、そして霧雨にけむる幻想的な峰々。秋の谷川岳は、天候や時間によってさまざまな表情を見せてくれました。上信越を代表する名山で、秋山の魅力をたっぷり堪能した山旅となりました。

ご参加の皆さま、お疲れさまでした。秋の谷川岳の思い出を胸に、またご一緒に山へ出かけましょう!

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ガイド  鈴木 信雄
添乗員  田中 昭男