山旅人の研修の中でも、最も過酷とされる「ビバーク研修」を今年も実施しました。ビバークとは、登山中にやむを得ず行う緊急野営のことです。この研修では、添乗員・ガイドともに日帰り装備のみで山へ入り、同じく日帰り装備のお客様役を務めるスタッフとともに、安全に一夜を過ごす訓練を行います。テントや寝袋といった装備は一切使わず、ツエルトなど最小限の道具を駆使して夜を越します。

研修内容は、ビバーク適地の見極め方やツエルトの設営、湿った森で落ち枝を使いライター1本で火を熾す方法など、多岐にわたります。(当然、地主さんの了解を頂いております)

講師は中央アルプス山岳救助隊の武村美一さん。さらに、ガイドの長谷川さん、田中昭男さんも受講生として参加されました。


研修の目的は、ビバーク技術を習得することはもちろんですが、実際にその厳しさを体験することで「いかにビバークを避けるか」という観点から、行程管理やサポート体制を強化することにもあります。


下山する頃には、皆すっかり疲れ果てていましたが、とても大切で価値のある一夜となりました。


山旅人代表 堀 祐希